尾上流四代家元を継承する、尾上菊之丞が構成・演出を手がける詩楽劇『八雲立つ』。

主となる物語は荒魂と八岐大蛇(ヤマタノオロチ)。

スサノオ(尾上右近)は高天原を追われ、出雲の国に降り立つ。そこで出会ったのは泣き悲しむ老夫婦と美しい娘・クシナダヒメ。八つの頭を持つ大蛇・ヤマタノオロチが毎年やって来ては娘をさらっていくという。

イワナガヒメ(水 夏希)は醜さゆえに父に疎まれ、妹のコノハナサクヤヒメばかりが愛される。その悲しみと怒りが闇の力となり、やがて八岐大蛇の力と結びつく。

スサノオの成長と、イワナガヒメの闇堕ち。二つの物語が交錯するとき、草薙剣が誕生する。

川井郁子のヴァイオリン、吉井盛悟の和楽器が奏でる荘厳な演奏と共に、石見神楽(MASUDAカグラボ)の大蛇が舞う。日本古来の神話が、現代のステージに甦る。